看護師の卒後教育として看護研究は多くの現場で採用されている。自ら研究したいことがあるならいいが、やりたくないのに仕方なくやるという人も多いのではないだろうか。しかし、消極的な姿勢でやっても、負担になるばかりで望ましい研究ができることはないだろう。
まず、研究とは何かを考えてみよう。研究とは、簡単にいえば、何かわからないことに対して詳しく調べたり考えたりして、わかるようになることだ。看護師の業務でふと疑問に感じたことを、「どうしてなんだろう?」と考える。調べたり考えたりした結果、「〇〇だからこうなんじゃない?」と仮説を立てる。これが看護研究の基本だ。だから、看護師なら誰でもできることなのである。
とはいえ、看護研究は文章にまとめなければならない。それを負担に感じている人が多いのではないだろうか。では、なぜ文章にまとめるのが負担なのだろうか。おそらく、看護研究以前に基本的な国語力に問題がある可能性が高い。したがって、まず日ごろの心構えや国語力をつけるためにできることから見直していこう。まず、業務中は何か改善できそうな課題はないか、常に意識しながら仕事をする癖をつけることだ。
また、国語力を高めるにはやはり読書が重要なので、普段から本に触れるようにしよう。本を読むのが苦手という人がいるかもしれないが、そういう人だって毎日スマホで何かしら読んでいるはずだ。だから、読もうと思えば本だって読める。あとは、漫然と読むのではなく、本で使われている言葉遣い、文章の構成、人物描写などに注目しながら読むといいだろう。
このように、日ごろの心構え次第で看護研究を負担に感じない看護師になることができるのだ。